本が売れない時代に“本を作る価値”について

数年前に、ある大学の教授から、故人になられたお母様の絵と短歌を本にしたいというご相談を受け、デジタル化されていた近年の画像と、デジタル化されていない往年の大きな油絵をデジタルに複写撮影して、年代やカテゴリーに分けて編集し、1冊の本(A5サイズ)にしました。
(画像は題字のお名前を伏せさせていただいています。絵はご本人のものです)
当時、海外に移住されることが決まった教授は、国内の住居を処分されることになり、たくさんあった絵も処分されると言うことで、なんとか画集に残したいというお話でした。
専門的なサイズはわかりませんが、大きいものは何百号というキャンバスに描かれた油絵で、畳1帖ぐらいある大作もたくさんありました。撮影は京都北部にあった旧家の1室にストロボライトを設置して、40〜50枚ぐらいあった絵画を1日で撮ったことを記憶しています。
また、大学の階段の踊り場に巨大な油絵が飾られており、壁から外さずに蛍光灯の映り込みや真正面から撮れない歪みを極力抑えて、数カットに分けて撮った画像をデジタル処理でつないで再現したものもありました。

せっかく印刷・製本するのであればと、表紙の紙もこだわりを持って選んでいただきました。
表紙に板紙を使った上製本(ハードカバー)で、花ぎれと呼ばれる糊付部の加工がなされていて、とても高級感があります。
そもそも販売される目的ではなく、記念として故人の近親者から広いお知り合いに配布される目的で作られているので、経費はできる限り努力させていただきました。

画集は文化の保護や発展には欠かせないものです。また、個人で残されるのには、作品の記録であり記念でもあります。生きた証を本に収蔵することでモノとして後世に受け継がれることができます。近年ではデータ上で保管・閲覧もできますが、紙で残すというところにも価値が見いだされるものだと思います。

当社では、古くからの印刷技術ネットワークも大切にしています。

・芸術作品の写真を画集に残しませんか?
・旧家の蔵に眠っていたご先祖の所蔵品を1冊の本にしませんか?
・もちろん!社史や周年記念誌も承ります。

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