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実績ご紹介/スタッフブログ 取扱説明書の「テクニカルイラスト」について(後編)

取扱説明書の「テクニカルイラスト」について(後編)

こんにちは、「トリセツ」担当のマルです。
前回の記事に続いて、テクニカルイラストの制作過程についてご紹介していきたいと思います。

前回は、一番下のレイヤーに写真を配置し、「外形」と「それ以外の線」にレイヤーを分けて線を引くところまでご紹介しました。
今回は、このイラストに色を付けて、仕上げていきたいと思います。

「色を付ける」といったものの、このシャープペンの場合、構成される色が「白」「シルバー」の2種類しかないので、モノクロで十分そうですね。
ただし、「金属部分の光沢」「ペン軸部分の影」には、グラデーションを使うことにしました。

グラデーションは、「グラデーション」ウィンドウで設定していきます。
まず、「外形」レイヤー(ペン軸部分)には、簡単なグラデーションをかけておきます。
グラデーションの「角度」と、中心・両端の色を設定します。

ペン軸部分の彩色が終わったら、「外形」レイヤーを非表示にして、今度は金属部分のグラデーションを、パーツごとに設定していきます。

金属部分の光沢も、ペン軸と同じように角度を合わせ、ポイントごとにグレーの濃度に変化をつけます。

クリップ部分は、前回のトレースの際に「面」ごとにオブジェクトを分割してありますので、それぞれの面にグラデーションを設定します。

曲面部分の彩色方法は、先ほどと同様です。
平面部分は、面によって少しグラデーションの色調をずらしながら、線型のグラデーションをかけておきます。

今回のイラストでいちばん難しいパーツが、ペン先です。

放射状にグラデーションが広がっていて、平行ではないため、普通にグラデーションをかけてもそれらしく見えません。

今回は、線幅を太くした円弧型の「線」オブジェクトにグラデーションをかけるという方法をとりました。
線幅を49ptと太くしたことと、線に対し「パスに沿ってグラデーションを適用」という設定にしたことがポイントです。
(注:今回は「Illustrator CS6」を使っていますが、バージョンによってはこの「パスに沿ってグラデーションを適用」という設定が無い場合もあります。)

グラデーションができたら、赤いライン(ペン先の形)に沿ってクリッピングマスクを掛けて、ペン先の塗りが完成しました。

こうして、すべてのパーツをひととおり描き終わりました。
最後に、赤で引いた線のカラーをすべて黒に変更し、写真を非表示にしてイラスト全体を確認し、微調整していきます。

当初はクリップ部分も線を0.25ptで描いていましたが、パーツが明確に分かれる部分なのでもう少し太いほうがいいかな?と思ったため、クリップ部分の線のみ0.5ptに変更しました。
また、クリップの角部分の線は黒で描いていましたが、写真に合わせて光沢っぽく見えるように、白い線を重ねました。

完成品と写真を並べるとこんな感じです。

イラスト作成のお仕事はトリセツ制作の一部ですが、製品の組み立て方法を説明するときなどは、欠かせない工程となります。

製品の構造を理解したうえで、見やすいイラストを作成することで、製品をユーザーにご理解いただけるトリセツになるよう、日々イラスト作成に取り組んでいます。

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#トリセツ#テクニカルイラスト#マル
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