ikチーフデザイナーの「3つの“先”」 〜ラウンド1〜

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みなさんは、「先の先(せんのせん)」「対の先(ついのせん)」「後の先(ごのせん)」という言葉をご存知でしょうか?
これは、剣道や空手などの【相手とある一定の間合いで向き合って対峙する場合】に用いられる論理です。と、まるで武道をかじっていたかのような言いっぷりですが、かじった“道”といえば、高校生で書道最高段(10段)を獲ったくらいで、あとは人生寄り“道”多めのikkoshaチープデザイナー ほんださすけです。
格闘マンガで、冒頭の「3つの“先”」を知り、わりとデザイナーというお仕事の中でも活かせる考え方だなー。と思い、日頃のお仕事にも取り入れたりしています。
今回は、「3つの“先”」のうちの「先の先」にフォーカスし、【本来の意味】と実際に【どのようにお仕事に取り入れているか】をご紹介しようと思います。


「先の先」とは

ネットでググると、武道における「先の先」とは、

相手が『打ち込もう』という気持ちを認めて
相手が仕掛けないうちに、こちらから動作を起こして打ち込んでいくこと


とあります。
カンタンに言うと、“やられる前にやる”という感じでしょうか。

これをデザインのお仕事に置き換えると、
こんな感じです。
実際にこの「先の先」がどハマりし、ロゴ制作依頼のためにご来社いただいたタイミングでほぼロゴが決まった。という事例が過去にあったので(どハマり事例はコチラ)、上図では仮に“ロゴ”としましたが、

ブログのカバーイメージや挿絵
インフォグラフィック
サイトのバナー


などなど、【デザイナーが関わった方が良さそうなもの】にはだいたい当てはめることができます。
当てはまらないものをあげるとするならば、カタログやサイトなど、【ボリュームが多いもの】です。そういうのは、きっちり打ち合わせをした上で取りかかる方が良いと思います。

ノドが渇いている人に、水をそっと差し出すことはカンタンですが、ノドも渇いててお腹も空いてて汚れたからお風呂に入りたい人には、まず「何から差し出せば良いか」を聞かないといけないですもんね。それと同じです。(同じなのか??w)


「先の先」に必要なこと

「先の先」に必要なことは、事前の【情報収集】だと思います。
武道の場合、たぶんですけど、相手の表情や目線、筋肉の動きなどの情報から、「打ってくる」というのを感じ取り、持ち前のスキルやパワーで打つのではないかと思います(格闘マンガで得た知識なので間違っていたらゴメンナサイ)。

一方デザインのお仕事はというと、
すれ違う人の目や筋肉の動きを見て「あ、この人ロゴ(デザイン)を欲しがっている。」というのを感じ取れるスキルは、デザイナー歴20年ですが流石に持ち合わせていないので(そんなスキルちょっと怖いw)、やはり人伝てに聞いたり、メールで相談を受けたりで“打つ相手”が見えてくることが多いです。そこから、たとえばその相手の名前が事前に分かっていればSNSで検索するなどして“どんな人なのか”を知ろうとします。SNSを見れば性別や職業、その人のノリが垣間見えたりするのでホント便利ですよね。

朧げに相手を知ったら、持ち前のスキルや最近のデザイントレンドを取り入れながらデザインをする。という感じです。この時点では、まだ相手との“接触前”で、ご要望とかはほぼ無い状態なので、やってみたかった表現を試してみたり、思いつくままに案数出してみたり。と、まるで学生時代に戻ったかのようにプリミティブにデザインに取り組めて、わりとこの時間が好きだったりします。そんな中で大切にしてるのは「相手を驚かせたい」という気持ちです。

「あのー、デザインをお願いしたいんですが。」

『あるよ。』


と、ドラマ『HERO』の田中要次さんばりにデザインをソッと差し出せば、

「あるの〜〜〜?!?!」

っていうサプライズが生まれると思うんですよね。
そういうのを狙っていきたいんですよね〜。


とはいえ

ハマればインパクトを放ちますし、ワークフロー時短にもなるのですが、けっこうギャンブル要素をはらんでいるので、僕自身、この「先の先」戦法は社内のプロジェクトごとなどで使っています。
なので、マネするか、しないかは、自己責任でお願いします(笑)

次回は、「対の先(ついのせん)」でお会いしましょ〜(ー人ー)




この記事を書いた人

ほんだ さすけPROFILE
できること:
悪いようにはいたしません。

自己紹介文:
チープデザイナー、四十路まっしぐら一児の父。
2000年9月からikkoshaにジョインし、ワークとライフのバランスがわからないまま、あれよあれよと社歴20年以上。
ロゴ制作が好きです。というよりも、ロゴ制作の過程で『お相手の想いに触れられる』ことが好きです。もちろん、チラシやポスター、パンフレットも好きですが、8P以上のページものになると集中力が持続できないので、すぐ周りの人を巻き込もうとします。
最近では、サイトページのデザインレイアウトもやっていますが、コーディングは社内や社外のコーダーさんに任せています。
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