ikチーフデザイナーの「3つの“先”」 〜ラウンド2〜

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ikチーフデザイナーの「3つの“先”」ということで、全3回のシリーズにしたものの、意外と自分の頭の中をほじくりかえして言語化しなければならなくて大変だなぁ〜。「3つの“先”」、ぴえん。
と早くも後悔しかけているikkoshaチープデザイナー ほんださすけです。
前回の“先の先”に続いて、今回は“対の先(ついのせん)”について綴っていこうと思います。


「対の先」とは

ネットでググると、武道における「対の先」とは、

相手の動きをあらかじめ知ってそれに負けぬように動作を起こし
同時に仕掛けながらも一瞬早く打ち込むこと


とあります。
カンタンに言うと、“カウンター”ですね。
これをデザインのお仕事に置き換えてみます。
ロゴに限らずデザインのお仕事にはご提案のタイミング(納期)の設定が必ずあります。
つまり上の絵の場合、

3分後に決闘(=ご提案・納品)

ということになります。
※“3分”はあくまで例え話です。社内でも「手が速い」と言われていますが、さすがにロゴを3分では作れまへん(笑)

決闘が決まってからの動きは以下となります。
相手はほぼノーガード、こちらは振りかぶっています。
相手がパンチのモーションに入りだしました!一方こちらはもうパンチに体重を乗せています。
3分…の手前の2分45秒後…
相手のテンプル(こめかみ)にバチコーン!っと入りました。

え、これって“先の先”と同じでは?
と思われるかもしれませんが、違いはお互いが予め“決闘のタイミング”というコンセンサスを取っている部分にあります。
3分後に決闘と分かっていれば、相手は3分後に何かしら構えるはずです。
そこを逆手に取って、少し早めにパンチを繰り出すことで、相手がガードする前に当てる。という寸法です。

「その時に必要なものを、その時に作る。あとはみんなで考えよう。」

というのをモットーにしているので、決められた予定より1秒でも早めに出すことを意識しています。
あと、経験上、予定より早めにデザインを上げると、好感度が上がります(笑)


「対の先」に必要なこと

「対の先」に必要なこととして、武道の場合だと、経験による勘や動体視力になるのでしょうか。(またもや格闘マンガで得た知識なので間違っていたらゴメンナサイ)。

一方デザインのお仕事はというと、経験による勘やスキル、物理的な手の速さ、このあたりは大切とは思うのですが、それよりも大切なことが以下の2つとなります。

1. “考え出し”の早さ

綿密なミーティングの後、自分のデスクに戻ってそれについて考える。
一見ちゃんとした流れのように思いますが、実はそれでは“半歩”ほど遅い。というのが個人的な肌感です。「ミーティングからデスクに戻った時には手を動かせる状態」というのを常に意識しています。そのためには、ミーティング中に【デザインのヒントとなるもの】を拾い集め、時には方向性を指し示したりして、ボンヤリながら頭の中で絵を作っていることが大切です。

2. ある程度の“潔さ”

お客さまのご要望にデザインでお応えするのが我々デザイナーのお仕事ではあるのですが、自分の場合は【最初から100%の必要はない。っていうかありえない。】と思っています。
必ず相手が居るお仕事ですので、7〜8割くらいの時点で「こういうの作ってみました」と一旦お見せして、そこからは一緒に『あーでもない、こーでもない』を繰り返し、最終的に100%、またはそれ以上のものが出来あがれば。という気持ちで取り組んでいます。こういう潔さって、意外と大切なんですよね。余計な気負いが減るので、柔らかい頭でデザインに取り組めます。


さいごに

前回の、まるで賭けごとのような“先の先”とは違って、自分が日頃から実践している“先”は、ほぼこの“対の先”だなー。と書きながら改めて思いました。

次回は、このシリーズ最終章となる「後の先(ごのせん)」でお会いしましょ〜(ー人ー)




この記事を書いた人

ほんだ さすけPROFILE
できること:
悪いようにはいたしません。

自己紹介文:
チープデザイナー、四十路まっしぐら一児の父。
2000年9月からikkoshaにジョインし、ワークとライフのバランスがわからないまま、あれよあれよと社歴20年以上。
ロゴ制作が好きです。というよりも、ロゴ制作の過程で『お相手の想いに触れられる』ことが好きです。もちろん、チラシやポスター、パンフレットも好きですが、8P以上のページものになると集中力が持続できないので、すぐ周りの人を巻き込もうとします。
最近では、サイトページのデザインレイアウトもやっていますが、コーディングは社内や社外のコーダーさんに任せています。
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