BLOG ブログ

「ウェブサイト」を「ホームページ」と呼ぶことに違和感があった時代

作成日
更新日
ホームページ

インターネットが普及し始めた1990年頃、コンピュータ上で共有できるシステムとして、「WWW(World Wide Web=ワールド・ワイド・ウェブ)」が一般化して行き、ブラウザというソフトウエアによってホームページが見られるようになりました。
当時は「ホームページ」が新しい言葉として日本に広まったので、広くは「インターネット=ホームページ」という感じでした。

結論から言いますと

現在では「ホームページ」も「ウェブサイト」もほぼ同じ意味で使われています。

ウェブ制作業界として

90年代の後半をアメリカに出向して働いていた先代社長から「ホームページではなくウェブサイト呼べ」という教えを受けた私は、仕事では必ず「ウェブサイト」と呼んでいました。英語圏では「ホームページ」とは呼んでいないという理由でした。

本来、ホームページは「最初に出てくるページ」であり、トップページのことを指していたので、サイト全体のことを指すものではありませんでした。
制作会社の立場では、サイト全体を呼ぶなら「ウェブサイト」、最初に出てくるページは「トップページ」という使い分けをしていましたが、新聞やテレビなどでは「ホームページ」がサイト全体を指すものとして昔からずっと伝えて来た気がします。だから、今でも「ウェブサイト」より「ホームページ」の方が日本人には耳馴染みがあるようです。

SEOを気にすると

実際、キーワード検索も「ウェブサイト制作」より「ホームページ制作」で検索する方がはるかに多いらしく、そうなるとSEO的にも「ホームページ」の方が有利ということになり、IT業界の人でも(一周回って)意識的に「ホームページ」と呼んでいるとか。
しかし、「企業サイトなのにホーム?」「B to Bサイトなのにホーム?」という違和感は拭い去れません。

LPというカテゴリー

「最初に出てくるページ」といえば、今では【LP】ランディングページ(Landing Page)を指すことも多くなりました。集客には、ホームページよりもランディングページの方が適している場合があるため、マーケティングを考えるサイトであれば、必ずLPの要素は必要となります。

余談ですが、LPといえば音楽用語だった私としては、ウェブ用語のLPにはすごく違和感がありました。
しかし、音楽レコードがCDになり、CDがサブスクになった時代。LPはもうランディングページでしかありません。笑

まとめ

一般的に「ホームページ」が多い以上、SEOを優先に考えれば無視するわけにはいきません。
しかし、業界の中にいる私は「ウェブサイト」と呼んでいきたい。。。

アバター画像
ターニャ
WEB担当
グラフィックデザイナーを目指して入った学校ではまだDTPもWEBもない時代。 その後、一向社の制作部に入って数年後に仕事でMacの存在に触れ、会社で初めて使ったツールはMacintosh IIfx(ツーエフエックス)。最初[Ai]のVer.3.0や[Ps]のVer.2.0あたりを必死に学んだ後はなんやかんやで社内では年長者になり、現在もなおツールの進化とアプリの進化にOJT(実務をしながら道具を吸収)中!…現在の専門はWEBと映像編集など。

関連記事

  • ホームページ

    【After Effects③】数値を強調!カウントアップの設定方法

    前回は動画でグラフに動きをつける方法をご紹介しましたが、データの数値を強調したいときには、・カウントアップ(数値が大きくなる)・カウントダウン(数値が小さくなる)の手法も効果的です。 今回は、After Effectsの […]

  • ホームページ

    【After Effects②】PR動画に効く!円グラフに動きをつける方法

    最近一向社でも、動画制作の引き合いが増えています。企業や学校を紹介する内容が多いのですが、その中で実績を示す数字やデータがあると視聴者の興味を惹きますし、そのグラフに動きがあると強く印象に残ります。既にパンフレットなどで […]

  • ホームページ

    動画編集をするときにつまずく「シーケンス設定」について

    2023年初頭の「ワイドナショー(フジテレビ)」で「2023年大人が挑戦したい習い事」というテーマを紹介しており、男性のランキング1位(21.1%)は「動画編集」で、女性でも5位(10.9%)でした。(ストアカ調べ) Y […]

  • ホームページ

    【After Effects①】マトリックスっぽい動きをつくってみた

    先日動画を編集する機会がありました。 動画中の「DIGITAL」の文字の背景に、映画「マトリックス」風の数字が流れる動画が欲しいな〜と思い、まずはフリー素材の動画を検索。しかし、使いやすい色調のものがない…ということで、 […]

  • ホームページ

    要件定義は発注側が用意するべきものではない?

    WEB制作における要件定義は、受注側が制作スタッフの認識に齟齬(そご)が生まれないようにまとめた確認書です。主に受注側のクライアント担当(営業/ディレクター)が、RFP情報と同時にヒアリングした内容をまとめて作成します。 […]

  • ホームページ

    グラフィックデザイナーがWebディレクターになるときのスキルアップにはWordPressが必須!?

    WordPress(ワードプレス)は、世界で圧倒的なシェアを獲得している無料で使えるオープンソース型のソフトウエアです。CMS「コンテンツ・マネジメント・システム(Contents Management System)」 […]

ご相談・ご質問等ございましたら、お気軽にお問い合わせください